毎年一眼カメラで花火の撮影に挑戦していますが、思っているような写真が撮れません(泣)
なので花火の撮影講座を受講してみることにしましたよ。
受講した撮影講座は、SONYの一眼カメラを使っている方ご存知のαアカデミーです。
αアカデミーはSONYストアで行われる座学の講座と、撮影場所に行ってプロの写真家から写真撮影を学べる実技の講座があります。
αアカデミーではSONYの一眼カメラで花火を撮影するときの設定方法と、花火を撮りに行く前に必ずチェックしておきたいマナーや撮影手順を学びました。
座学は無料講座も多いので初心者さんはオススメですよ!
ここではSONY以外のカメラでも共通する花火撮影時のカメラ設定方法と、いまさら聞けない花火撮影のマナー・準備についてざっくり解説いたします。
ちなみにソニーミラーレス一眼向けの花火撮影設定は以下のページで解説しています。合わせて読んでみてください。
花火の撮影は自分以外にもたくさんのアマチュアカメラマンや花火撮影の愛好家がやってきます。
そしてもちろん一般の観覧客もおられます。
花火は夜行われるため、アルコールを飲んでいる観覧客もたくさんいるのでトラブルになると最悪です。
そうならないためにも花火撮影のマナーを頭に入れておきましょう。
・むやみに観覧場所の前に陣取らない
・撮影場所を昼間に確保する。三脚はあらかじめ立てておく
・三脚はなるべく一本で撮影に臨む
・フラッシュはたかない
花火の観覧に理想的な場所は花火を撮影するには近すぎる場合が多いです。
私も一度失敗しました!
当日の風向きなどによって花火の上がる位置が変わってしまう場合があります。
このような不測の事態が起こっても、少し離れた位置で撮影をしていれば、カメラの向きを左右に振るだけで対応できます。
また風景を入れて撮影するのが好きな方は、すこし離れた位置で撮るのがオススメです。
そうすると一般客が込み合う場所から離れるため、不要なトラブルを避けられます。
いわゆる「ロケハン」(撮影場所の下見)を行うのがオススメです。
特に背景を生かした撮影をする場合は、必ず撮影場所を当日明るいうちに下見して、最良のポジションを確保しましょう。
迷惑にならない程度の撮影スペースをブルーシートで確保すれば、撮影時のトラブルを防げます。
また三脚も早々に広げておくのが良いです。
くれぐれも撮影直前に三脚を広げて、後ろで花火を見ようとしている方の迷惑にならないようにしましょう。
この他にも知っておきたいマナーについて調べて、以下の記事でまとめました。
この動画はポートレートの写真家イルコさんが解説する花火のとり方のコツです。
イルコさんも場所選びの重要性について詳しく解説してくれていますので、ぜひ視聴してみましょう。
花火の撮影ではカメラ以外にも様々な撮影機材が必要です。
中でも重要な機材を挙げると
・交換レンズ(できれば望遠)
・三脚
・レリーズリモコン
・十分な予備バッテリー
・その他(黒うちわ・NDフィルター)
となります。
最後のその他についてはSONY αアカデミーで詳しく教えてもらいましたので、私もこれから黒うちわを使った撮影に挑戦してみるところです。
花火を撮影するときに必要になるのが三脚とレリーズリモコン(リモコンシャッター)です。
花火の撮影は長時間露光やバルブ撮影と呼ばれる撮影方法を行います。
α7IIIの場合、マニュアルモードでシャッター速度30秒よりもさらにダイヤルを左に回せばBULB(バルブ撮影)になります。
(サイレント撮影時など設定次第ではBULBにできません。)
バルブ撮影ではシャッターを押し続けている間の光の軌跡を写真に収めることができます。
長時間露光やバルブ撮影では、カメラのシャッターを押すと体の揺れがカメラに伝わって映像がブレてしまい、きれいな光の軌跡を撮れません。
そのため花火撮影では、三脚を使ってリモコンシャッターで撮影を行います。
リモコンシャッターはカメラに触れずにシャッターを切れるので、花火の軌跡をばっちり撮ることができます。
ちなみにリモコンシャッターは純正品にこだわらなければ、二千円程度で手に入れることができますよ。
花火の撮影講座を学ぶ前は
・広角レンズが良い
・明るいレンズが良い
とばっかり思っていました。
実は違うのですねえ。
花火の撮影ではレンズを絞りこんで撮影するので、極端に明るいレンズでなくても大丈夫です。
私は広角レンズの方が良い写真が撮れると思っていましたが、実は花火に極端に近づかずに少し離れた距離からズームで撮るのが良いそうです。
つまりズームレンズを使えば花火から離れた場所でも問題がなく、観覧客が少ない環境で撮影に臨めます。
特に花火撮影に不慣れな場合は周りに人がいないほうが撮影に集中できるのではないでしょうか。
バルブ撮影で便利なアイテムが黒うちわです。
バルブ撮影と黒うちわを使うことで何発もの花火を撮影して一つの写真に入れ込むことができます。
黒うちわは100円ショップのダ〇ソーで売っていることを講師の方から教えてもらいました。
だけどサイズがかなり大きいようで、普通のうちわに艶消しのカラーペーパーを貼ることをおススメしていました。
カラーペーパーも100円ショップで売っていましたよ。
うちわをどこで調達するか考えていたら、通勤途中に駅前で配っていましたよ。最高。
感謝を込めてブログに掲載してみました(笑)
花火は最後の打ち上げに近づくにつれて連発の花火が増えていきます。
連発の花火が打ちあがっている間は、十分に絞り込んでも露出オーバーになる場合があります。
そうするとシャッター速度を調節することになりますが、なるべくシャッター速度は遅いままで撮るほうが良いです。
そんな場合はNDフィルターを使うのが効果的だそうです。
オススメのNDフィルターは濃度が薄いND4ぐらい。
色んな濃度のNDフィルターを買うとお金がかかるので、私はフィルター濃度を選べる可変NDフィルターを使う予定です。
SONY αアカデミーではSONYの一眼カメラで花火を撮影する場合の設定手順を教えていただきました。
ここでは他の一眼カメラでも活用できる共通の撮影設定方法について解説します。
最近の一眼カメラではシーン別の撮影モードが備わっているカメラが増えています。
その中に花火撮影モードがあるカメラであれば、絞りやシャッター速度をマニュアルで設定しなくても簡単に撮影できます。
ちなみに私が使っているSONY α7IIIはSCN(シーンセレクション)で夜景モードがあります。
ただしせっかく三脚を持って花火会場に行くなら、マニュアルモードで自分の思い通りの写真を撮りたいですよね。
SONYの公式HPにSONY機での花火の撮り方を解説するページがありましたよ。
出典元:fireworks|flickr
出典元:fireworks|flickr
flickrの写真を例に用意してみました。
前者の花火写真は花火向けの設定ではなく普通に撮影したもので、後者は花火向けの設定で撮影したもののようです。
花火の撮影では、打ち上げられた花火の中心部分の光の有無が重要で、これがない写真は芯抜けと呼ばれています。
この芯抜けが起きないように撮影するには、シャッター速度を遅くして長時間露光で撮影する必要があります。
シャッター速度を遅くするほどブレた写真になりやすく、花火撮影ではプロの写真家の方もこぞって「三脚がないと無理」と言っています。
せっかく一眼カメラで花火の撮影に準備して臨むなら、三脚は用意した方が良いのではないでしょうか。
リモコンシャッターを持参して花火を撮影する場合は、シャッターを切るタイミングを自分で自由に設定できるバルブ撮影を使います。
リモコンシャッターを使わない場合は、カメラが設定できる一番遅いシャッター速度(主に30秒)に設定して撮ります。
バルブ撮影や長時間露光で撮影する場合、露出オーバーを防ぐにはISO感度を低く設定し、十分にレンズを絞る必要があります。
絞りはF10~F18を基準に設定します。
レンズによっては最小絞りでF16が限界の場合もあるので、その場合はシャッター速度を早めて露出オーバーを防ぎます。
ISO感度は最小値に設定します。
一般的な一眼カメラではISO100になります。
私が使用しているα7Ⅲでは拡張ISO感度設定でISO50に設定できるようになっています。
花火の撮影時は基本的にマニュアルフォーカスで撮影します。オートフォーカスで撮影しません。
この時フォーカス拡大表示機能やピーキング機能などカメラに備わるマニュアルフォーカスを補助する機能を活用します。
花火が開始して最初の数発でピントを合わせ、それ以降はフォーカスリングを触らずに撮影します。
花火の撮影ではホワイトバランスをオートからマニュアルに切り替えて撮影します。
ホワイトバランスは自分の好みの色になるように設定します。
標準は5000~7000K(ケルビン)に設定し、花火の色を青や赤に偏らせたい場合は数値を変更します。
こんな感じです!
ぜひ撮影マナーを守って花火撮影に挑戦してみてください!
私もSONY機で花火撮影に臨みます。
さらにαアカデミーでは一眼カメラの一般的な設定方法の他にもαシリーズ特有の撮影設定方法について解説してもらいました。
以下では私の備忘録としてα7・α9シリーズ向けの花火撮影設定方法について解説していますので、必要な方は合わせて読んで参考にしてみてください。